Blog

  • 2022/03/16

犬舎の姿勢考えとオーナー様方へのお願い(ハバニーズ編)。

色々な犬種にその犬種的傾向があるようにハバニーズにも犬種の持つ特徴があります。
特にその特徴において一番心配なのは病気のことについてです。
キャバリアちゃんに心疾患が多いこと、コーギーさんにDMが多いことなどそれぞれに犬種に特徴としての疾患があります。

ハバニーズの場合には特に代表的なものに門脈シャントがあります。

稀少犬の場合ラインブリードを行ってしまうと、特に優秀な素質も引き継がれる代わりに劣性遺伝子が優位に立ってしまうという欠点があります。

私たちの犬舎では3代祖にわたって先天性疾患がないことを確認しています。
また、ラインブリードではなくアウトクロス(血縁関係の全くないパパとママによる子犬の作出)を忠実に行っているヨーロッパの犬舎様のハバニーズにこだわって親犬を吟味しています。
もちろん親犬にもその3代祖にさかのぼっても先天性の病気はないことは確認しています。

しかし私たちにできることはそこまでが最善です。
あとは「今を生きる命」なので「絶対大丈夫」ということは言えないのです。

私たちの犬舎では歯科検診と処置について一生懸命取り組み、将来的に健康で元気な生活ができるようにと
願っています。
しかしもう一つの理由は、生まれつきの咬合の不正やあごの異常に早く気づくくことは発生学的に言って先天性異常を早く見つけることにもなるのです。

私たちの犬舎はいろいろな理由で生後90日以降の譲渡を大切に考えています。
その一つの大事な理由の一つには、乳歯期の処置を必要とする子たちには、より、深い検査をして送り出すことができるからです。
その内容はブログの最後にいつも記している内容ですが、特に注目していただきたいのが、血液検査をして、アンモニアの値に
少しでも異常があった子にはTBA検査をして送り出していることです。

門脈シャントについてはこのTBA検査において異常がなければほぼOKとされている大事な検査です。

しかしながらこの検査にパスしても小さい子犬期にはわからないことが多々あります。

そこでハバニーズの飼い主様に今回ブログから呼びかけることにしました。

この春の良い機会に、血液検査をしっかり行ってもしできたら年に一度くらいはドッグドッグを行ってあげてください。
かかりつけの獣医師にハバニーズには門脈シャントが多い傾向がある犬種であることを伝えてください。

血液検査でアンモニアの値が正常かどうかをよく診断していただいてください。
もし少しでも不安がある結果が出たら、TBA検査を希望して行ってください。
TBA検査で異常が出たら造影MRI、造影CTの検査を獣医師の指示に従って受けましょう。

まずはこの春しっかりと血液検査、ドッグドッグを受させてあげてください。

ハバニーズの飼い主様にお願いいたします。

子犬のご予約を希望される方は、まずはお問い合わせください。

Contact